「距離は最後です」
2004年度入試までは神奈川県は18の学区に分けられており、この学区制下においては自分の住む学区の高校を志願するのが基本で、学区外受験者の受け入れは制限されていました。弊スクールの所在する横浜市中区は「横浜臨海学区」と呼ばれ、その学区内のいわゆるトップ校が横浜緑ケ丘高校(我が母校)です。
2005年度入試からは県立高校の学区が全て撤廃され全県一学区となりました。この学区撤廃によって、高校選択の自由度が大幅に拡大し、人気校には全県から志願者が集中するようになりました。
それまで5,6校だった選択肢が一気に100校以上に増えたということで、「多すぎてよくわからん」という「自由による不自由」みたいな状況が生まれているのも事実です。
そんな中にあって、まずは多すぎる選択肢を絞り込もうという考えで
「◯◯高校は調べた感じでは魅力的だけど遠いですよねー」
というお話を保護者から伺うことがわりとあるのですが、私は
「距離の判断は最後にしてください」
と伝えています。
ディズニーランドやUSJ。北海道や沖縄。あるいは海外。遠くても行くじゃないですか。特にリピーターとして訪れるような場合、それは「目的地の魅力」を知っているからです。行けば楽しいとわかっていれば、私たちは多少遠くても行くのです。
逆にどんなに近くてもあまりたのしくないところ・おいしくないところにコスト(時間・お金)をかけて行きたくありませんよね。
ネットや資料で調べて、「いいな」と思った学校があったならばまずは現地を訪ねてみてください。その上で、その学校のハード面・ソフト面が「それだけのコストをかけていく価値があるか」を判断するのがよいと私は思います。
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