「子どもが家でスマホばっかしてます」という相談に答えました。

休校期間によくある相談に


「子どもがスマホばっか見てます...」


ってのがあります。


まず当たり前のことをいいますね。


子どもにスマホを持たせることは親権者の同意がなければ不可能なので、子どものスマホ依存が問題であるとすればその一義的責任は与えた親にあります。


これからスマホを持たせようとしている人も、すでに持たせている人も、まずこの事実から目を背けないでください。


この責任を棚上げにして子どもばかりを糾弾しようとするのはフェアではありません。残念ながら私はそのようなアンフェアな大人の味方にはなりませんのであしからず。


さて、その上で、テクノロジーとインターネットを愛しつつもあえてここでは受験指導(高校受験)に携わる者として断言すると、スマホは受験勉強の妨げにしかなりません。不要です。


持たせたあとで「やっちまった!」となったら対応は大きく3つ。すなわち


❶解約する

❷取り上げる

❸利用時間を制限する


です。


先の


「子どもがスマホばっか見てます...」


と相談なさる保護者に❶❷を提案すると、子どもとの関係悪化を懸念してオタオタし出します。そりゃそうだ。それができないから相談してるんだからしょうがない。この提案は先に述べた「一義的責任」を確認する儀式みたいなもの。はじめっから期待してない。


そこで❷をアレンジして「私(イルム元町スクールのカイといいます)が子どもにイチャモンつけて取り上げて一定期間預かる」という提案をすると、みなさん顔がぱーっとなって「いいんですか!」と喜びます。ナンデヤネン笑


まー親子関係がギクシャクするくらいなら受験指導の大義と立場でもって私がヒール役を引き受けるのは全く問題ないよってことで実際たまにこの「アレンジ❷」が発動することはあります。


でもやっぱりちょっと情けなくね?という思いもあるものですから、❸が最善ということになるのだろうと思います。


海外でも国レベルで子どものスマホの利用制限に乗り出す例は多く、中には長時間利用を放置した親に罰金を課すところまであります。


今のスマホにはペアレンタルコントロールといって保護者が子どもの利用制限をする機能が実装されているので、これを使えばよいのです。子どものスマホ利用を制御できない保護者は機械が苦手で「ペアレンタルコントロールってなんぞ?」みたいな場合が多いので、やり方がわからなかったら制限したいアプリや時間を決めて近所の携帯ショップに持っていって店員さんにやってもらいましょう。


ここで心に留めてほしいのが


「スマホいじってる姿が気に入らない」


みたいな漠然としているがやたらと強い感情を根拠に対応をしてもきっとうまくいかないよということです。だってそれは怒りと支配ですから。子どもが受け止められるわけがない。


ニュースメディアやSNSはとかく「何が問題か」を書き立てるところがあります。そして基本的に不安を抱えている親はそれに煽られる。しかし本来は「何が問題か」の前に「なぜそれを問題視するか」という価値観や眼差しの存在があるはずです。


たとえば日本はPISAの結果が出るたびに「学力低下!ヤバい!」と騒ぎ、次に「犯人はアイツだ!」とスマホやらゲームやらを槍玉にあげ排除しようとします。


一方でPISA上位常連のフィンランドは順位に多少の変動があっても騒ぎません。彼らはそもそもPISAの順位に興味がないからです。小学生のスマホ所有率は高く、学校ではそれを活用した実学重視の授業が展開されています。


私は学力云々の前に大人の眼差しのあたたかさとか度量の大きさみたいなもんで負けてるような感じがするのがくやしいんですよね。。。そう思わない?


まずは子どもにどうなってほしいのかを、落ち着いてきちんと見つめ直しましょう。


スマホをいじりたおす姿ではなく、彼らの寝顔でも眺めながら。


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